SIP第3期「マテリアル事業化イノベーション・
育成エコシステムの構築」について
本ウェブサイトについて

SIP第3期「マテリアル事業化イノベーション・育成エコシステムの構築」について

本ウェブサイトの目的

本ウェブサイトは、SIP第3期「マテリアル事業化イノベーション・育成システムの構築」が目指すマテリアル分野のエコシステム構築に向けた啓発および情報発信を目的として開設されました。
今後、本ウェブサイトがマテリアル分野のエコシステムの核となり、周辺産業を含めた幅広いネットワーキングや、コミュニティを通じた共創の活性化、人材や資金を始めとしたさまざまなアセットの連携・共有等を推進し、マテリアル分野の活性化を目指します。

SIP第3期「マテリアル事業化イノベーション・育成システムの構築」について

課題設立の背景

マテリアル産業は、我が国初の有望な事業も数多く存在しており、研究開発のポテンシャルは高い状況ですが、大企業による研究開発効率はグローバル企業と比較すると著しく低いのが現状です。マテリアル産業は我が国におけるGDPへの貢献度が比較的高いことから、研究開発効率の低さすなわち成長性・競争力の低さを解消していく必要があります。
そのような中で、高い研究開発効率で飛躍的な成長を遂げ、新産業を創出するモデルとして、創業間も無いスタートアップベンチャー企業、とりわけユニコーン(時価総額1,000億円以上の企業)が注目されており、我が国でもユニコーンが生まれつつあります。マテリアル分野の位置づけ・意義は大きく、グローバル負けずとも劣らないユニコーンも多数存在しています。このようなマテリアル分野のユニコーン(マテリアルユニコーン)創出こそが、マテリアル産業の活性化にとって有望なのではないかと考えています。
また、近年の国による投資の結果、我が国ではデータ駆動開発による、大幅な開発スピードの短縮事例が生まれつつあり、マテリアル産業の競争力強化に繋がる可能性があります。データ駆動開発は単に材料の探索のみならず、スケールアップや生産にも適用が拡大することで、広範な応用・用途分野での活用が期待されています。世界的にもマテリアル産業が強いとされる我が国こそ、マテリアル開発の手法として一般化し、産業競争力の強化に繋げるべきであると考えています。

マテリアル産業が目指す姿

Society 5.0は「サイバー空間とフィジカル(現実)空間を高度に融合させたシステムにより、 経済発展と社会的課題の解決を両立する、 人間中心の社会(Society)」と定義されます。経済発展と社会的課題の解決の両立がSociety 5.0においては重要であり、これは社会課題解決を掲げるディープテックスタートアップが貢献出来る余地は大きいものがあります。特に、昨今海外で見られる合成生物学分野のユニコーンは、まさにサイバー空間とフィジカル(現実)空間を高度に融合させたシステムにより社会課題解決を目指し、これを経済的に成立させようとする事例です。
そこで本課題では、マテリアル産業こそがSociety 5.0を実現し、世界をリードする産業として飛躍的な成長を遂げる状況を生み出す為、Society 5.0を体現するユニコーンを多く産むことで、スタートアップから産業変革を起こす事を目指します。将来の我が国マテリアル産業は、世界に名だたるサイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させたデータ駆動による開発基盤を有し、この基盤を活用したマテリアル開発が一般的になっており、この基盤から生まれたユニコーンスタートアップがデカコーンとなることで、我が国のGDPを牽引する・・・この実現こそ、我が国マテリアル産業が目指す姿です。

SIP第3期「マテリアル事業化イノベーション・育成システムの構築」のミッションと取組

SIP第3期「マテリアル事業化イノベーション・育成システムの構築」では、以下の実現を目指しています。
マテリアルユニコーンが次々と生まれる、データ駆動開発の基盤をフル活用した「マテリアルユニコーン育成基盤」をベースとしたエコシステムの確立
我が国からマテリアルユニコーンを数多く創出(=高い研究開発効率のインパクトある企業の創出)
上記の結果、「マテリアルの社会実装に必要なプロセスデータは必ず日本を経由しなければならない」状態の創出