SIP第3期「マテリアル事業化イノベーション・育成エコシステムの構築」
プログラムディレクター 挨拶
私は学生時代は化学系で、学部4年生当時からこんなことを思っていました。「技術立国日本は、技術で世界を救うべきだ。そこに具体的でインパクトのある貢献をしたい。それはきっと、素材や化学の技術に違いない。」学生時代からマテリアル系のスタートアップに触れ、社会人になってからは一貫して、マテリアル産業の新事業創出やスタートアップ支援に携わる仕事に従事し、かれこれ20年以上経ちます。この20年で我が国マテリアル産業、そしてスタートアップ産業は本当に大きく様変わりしました。私は、この20年間は「失われた20年」とは思いません。他国と比較してマイナス面ばかり取り上げられがちですが、我が国マテリアル産業、スタートアップ産業共に、様々な発展を遂げました。ただ、私は、まだまだ、この産業には大きな可能性があると感じているのです。
内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)のプログラムディレクターを拝命した際に、私はこの「大きな可能性」を現実のものにすべく、以下の目標を掲げました。
① 我が国から、GDPにインパクト与えるような、世界を変える、デカコーンになり得るユニコーンを沢山産む。それはマテリアル産業から産む。
② 我が国マテリアル産業に「マクロトレンド思考」そして「データ駆動開発による競争優位性確保」という考え方を普及させる。
①が実現すると②が実現される、いや、②が実現すると①が実現される、という話かもしれません。何にせよ、この2つの目標を達成するため、今、様々なプログラムを走らせ、より個別の目標の設定と、その達成の為のタスクを実行しています。このウェブサイトは、マテリアル産業で新事業、スタートアップを興そうという上で必要な様々なKnowledge、特に先述のタスクを実行する上で必要とされた、あるいは得られたKnowledgeをここに集約し発信することを目的としています。これは、このKnowledgeが、少しでも多くの、マテリアル産業で新事業やスタートアップを興そうという方々の勇気につながって欲しい、という想いに立脚しています。その想いを支える、多くの方々によってこのウェブサイトは成り立っています。
私は学生時代からの考えは変わっていません。そしてこれからも変わらないでしょう。長い旅路ですが、我が国マテリアル産業から、そしてスタートアップによって、世界は変えられる、世界は救えると本気で信じていますし、その実感を感じつつあります。さあ、皆さんも、一歩踏み出して、一緒に世界を救う旅に出てみませんか?このウェブサイトは必ずあなたの良き旅の伴侶になるはずです。
令和6年3月29日
内閣府 戦略的イノベーション創造プログラム第3期
「マテリアル事業化イノベーション・育成エコシステムの構築」
プログラムディレクター 木場祥介
(ユニバーサルマテリアルズインキュベーター(株)代表取締役パートナー)
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