SIP第3期「マテリアル事業化イノベーション・
育成エコシステムの構築」について
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【開催報告】第2回SIPマテリアルシンポジウム 「マテリアルイノベーションエコシステム構築への挑戦」

●日時 2025年3月7日(金)13:00~17:30【12:00 入場開始】
●会場 イイノホール&カンファレンスセンター 「イイノホール」「Room B」
オンライン配信(Zoomウェビナー)
●主催 NIMS|物質・材料研究機構
●共催 内閣府
●後援 文部科学省、農林水産省、経済産業省

国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)は、2025年3月7日、戦略的イノベーション創造プログラム (SIP) 第3期課題「マテリアル事業化イノベーション・育成エコシステムの構築」の研究推進法人として、『SIPマテリアルシンポジウム「マテリアルイノベーションエコシステム構築への挑戦」』を東京・イイノホール&カンファレンスセンターおよびオンライン配信のハイブリッド形式で開催しました。
参加者数436名(現地:191名、オンライン:245名)という多くのご参加を得ました。

冒頭、内閣府プログラム統括チームの川上 登福様より開会挨拶がありました。

川上 登福(内閣府プログラム統括チーム)

川上 登福(内閣府プログラム統括チーム)

次に、本課題のプログラムディレクター(PD)木場 祥介より、ご挨拶と課題概要に関する発表を行いました。

木場 祥介(プログラムディレクター)

木場 祥介(プログラムディレクター)

シンポジウム前半は、ユニコーンを目指すべく採択したサブ課題C(1)ピッチセッション5件です。
1件目は、株式会社3DC 黒田さんによる「新炭素材料GMSを用いたリチウムイオン電池の電極プロセス革命~炭素とスラリーを制する者が電池を制する~」の発表です。

黒田 拓馬(株式会社3DC)

黒田 拓馬(株式会社3DC)

2件目は、産業技術総合研究所 今野さんによる「世界初の早期膵臓がん診断事業~独自技術の高感度マーカーによって、がんが完治する世界の実現!~」の発表です。

今野 雅允(産業技術総合研究所)

今野 雅允(産業技術総合研究所)

3件目は、NIMS 一ノ瀬さんによる「海水と淡水の出会いが生み出すクリーンエネルギー~大規模濃度差発電プラントの事業化と世界展開~」の発表です。

一ノ瀬 泉(NIMS)

一ノ瀬 泉(NIMS)

4件目は、信州大学 手嶋先生による「フラックス法育成結晶に基づくシリアルマテリアルユニコーン創出」の発表です。

手嶋 勝弥(信州大学)

手嶋 勝弥(信州大学)

5件目は、大熊ダイヤモンドデバイス株式会社 星川さんによる「究極素材ダイヤモンドが実現する超高速ITインフラ-世界初のダイヤモンド半導体の社会実装とデファクト化を目指して-」の発表です。

星川 尚久(大熊ダイヤモンドデバイス株式会社)

星川 尚久(大熊ダイヤモンドデバイス株式会社)

シンポジウム後半は、「マテリアルユニコーンを育むエコシステムとデータ駆動開発」をテーマにパネルディスカッションを実施し、マテリアル分野でのユニコーン創出に向けた三つの重要テーマについて議論されました。
・モデレーター 林田 大造(NIMS)

林田 大造(NIMS)

林田 大造(NIMS)

・パネリスト
サブ課題A(1):林 里織(山口大学)

林 里織(山口大学)

林 里織(山口大学)

サブ課題B(1):源 聡(NIMS)、三宅 隆(産業技術総合研究所)

源 聡(NIMS)

源 聡(NIMS)

三宅 隆(産業技術総合研究所)

三宅 隆(産業技術総合研究所)

サブ課題C(1):手嶋 勝弥(信州大学)、星川 尚久(大熊ダイヤモンドデバイス)

手嶋 勝弥(信州大学)

手嶋 勝弥(信州大学)

星川 尚久(大熊ダイヤモンドデバイス)

星川 尚久(大熊ダイヤモンドデバイス)

1. エクイティストーリーの構築と資金調達:ユニコーン予備軍のスタートアップが、いかに大きな資金調達をするために企業価値を上げ、投資家の理解を得て実際の資金調達に繋げるか。
– 社会課題解決の視点からの説得力あるストーリー構築の重要性
– 投資家との対話を通じた継続的な改善の必要性

2. データ駆動開発と用途特化型アプリの開発:マテリアルスタートアップの競争優位性を高めるため、データの活用とそれを可能にする用途特化型アプリの開発およびデータの秘匿性確保について。
– データの秘匿性確保と活用の両立
– 実験とデータ解析を繋ぐ基盤整備の重要性

3. マテリアル分野のエコシステム構築に必要な人材育成:スタートアップの創出からユニコーン育成まで、各段階で必要となる人材像や育成方法について。
– 多様な専門性を持つ人材の必要性
– 自律的に行動できる人材の重要性

最後に、主催者を代表してNIMS 宝野理事長より挨拶を行い、閉幕しました。

宝野 和博(NIMS理事長)

宝野 和博(NIMS理事長)

以上